火災保険は経年劣化による屋根修理にも適用される?条件や注意点は?|外壁・屋根塗装や雨漏り修理のM'sペイント

火災保険は経年劣化による屋根修理にも適用される?条件や注意点は?

2021.11.19

屋根修理をした人から「火災保険で対応してもらえた」という話を聞き、「自分の家はどうなのだろう?」「経年劣化でも対象なのか?」と気になっていませんか。
「せっかく火災保険に加入しているのだから、保険で屋根修理をしたい」と思いますよね。

そこで今回は、経年劣化による屋根修理でも火災保険の対象になるのか、保険適用の条件や利用する注意点などについて、詳しく解説します。

火災保険は経年劣化による屋根修理にも適用される?条件や注意点は?

 1. 経年劣化による屋根修理には火災保険が使えるのか?

残念ながら、経年劣化による屋根修理には、火災保険が適用されません。
火災保険で屋根修理の利用が認められるのは、基本的に「自然災害」の場合です。

例えば、屋根の経年劣化で多い「塗装の剥がれ、浮き上がり」「屋根塗装の色褪せ」「屋根を止める釘が浮き上がった」といった理由では、火災保険は使えません。

火災保険は経年劣化以外の屋根修理もNG

火災保険適用による屋根修理が適用されないケースとして、以下のようなものがあります。

・屋根修理費用が20万円以下
・自然災害による被害から3年以上経った
・業者による施工トラブル

例えば、自然災害による屋根修理であっても、20万円以下の工事だった場合は火災保険の対象外です。

多くの火災保険では、20万円以上の屋根修理費用の場合と定めているので、火災保険の補償対象の修理を行う場合は気をつけてください。

火災保険が屋根修理で適用される条件とは?

自然災害は、自然が引き起こした天災や事故のことです。

火災保険が適用される屋根修理は、自然災害だけですが、自然災害といっても雪や雹(ひょう)、台風などによる風、地震、火山の噴火など種類がいくつかに分かれます。

例えば、台風によって瓦がズレたり飛んだりした、屋根に木が飛んできて傷ついたなど、人災ではない被害であれば火災保険を利用できます。

豪雨や地震など、ここ最近の自然災害は増えています。
経年劣化による屋根修理は保険適用外ですが、自然災害による修復・修繕の場合、自己負担なく修理できる可能性があるでしょう。

原因が経年劣化によるものか分からないときは?

火災保険では、経年劣化による屋根修理は対象外です。
しかし、自然災害か経年劣化なのかを判断するのは難しい場合もあるでしょう。

例えば、経年劣化で屋根材がダメージを受けていたところへ、台風が起こって屋根修理が必要になるケースもあります。
屋根は頻繁に点検しないため、判断に困る可能性があります。

こういった状況の場合、経年劣化か自然災害かを判断するために、火災保険会社では鑑定会社へ状況判断してもらうのが一般的です。
鑑定では「いつ、どのように、どんな状況が起きたのか」を調査するため、経年劣化であるかしっかり調査します。

例えば、台風から半年後に屋根から雨漏りが発生した場合、多くは経年劣化によるものと考えるでしょう。
しかし、その雨漏りは半年前に台風で屋根材が傷ついたことで起きている可能性もあり得ます。

こういった状況を、しっかり鑑定士に判断してもらうことで、自己負担なしで屋根修理ができる可能性も出てきます。
火災保険が適用されるか必ず確認しましょう。

火災保険で屋根修理するまでの流れは?

火災保険で屋根修理をする場合、次の流れで行います。

①加入する保険会社へ連絡
②屋根修理の業者へ連絡・見積もり依頼
③書類の準備(修理箇所の写真などが必要)
④保険会社が書類の確認
⑤火災保険の申請受理
⑥業者と屋根修理の打ち合わせ・施工開始

屋根修理で火災保険を利用する場合、基本的に修理箇所の状況説明や写真提出が必要です。
保険会社で経年劣化によるものか判断が難しい場合は、鑑定会社へ依頼して状況確認します。

屋根修理は、火災保険会社の判断を待つ必要があるため、工事が全て終わるまで時間がかかるでしょう。

火災保険で屋根修理をおすすめする業者に注意!

火災保険で屋根修理する際、保険会社と修理業者の2社とのやりとりが必要です。

屋根修理業者の中には、火災保険の適用で施工費用が安くなることをメリットとして、さまざまな手口で修理させようとするケースがあります。

例えば、次のような業者には気をつけてください。

・「火災保険の申請代行費だけでもいいです」と営業する
・「経年劣化でも火災保険が適用される」と、うたう業者
・「自然災害が原因」と強引に判断し、契約させる業者

中には、「屋根修理をしなくても問題ありません。火災保険の申請代行費用だけで大丈夫です」と営業する業者が存在します。
こういった手口の営業は、高額請求をしてくる可能性もあるので、気をつけてください。

また、屋根修理が経年劣化によるものかは、屋根修理業者だけの判断では決まりません。
判断が難しい場合は、必ず鑑定士が確認するので、契約前に保険会社との連絡も忘れずにしましょう。

まとめ

経年劣化による屋根修理は、火災保険が適用されません。
火災保険で屋根修理をするなら、経年劣化か自然災害かしっかりとした判断が必要です。
屋根のトラブルでお困りの方や、屋根修理を検討中の方は、当社へ一度ご相談ください。