壁紙にペンキを塗ってカビを隠せる?問題点や正しい対処法をチェック|外壁・屋根塗装や雨漏り修理のM'sペイント

壁紙にペンキを塗ってカビを隠せる?問題点や正しい対処法をチェック

2022.03.31

知らない間に家の壁紙にカビが発生していたという経験はありませんか。
「不快なカビを見ながら生活するのは嫌」「何とかカビの汚れを隠したい」という理由から、その上からペンキを塗ってしまう人もいるようですが、それは正しい対処法なのでしょうか?
その答えは「NO」です。

このコラムでは、家の壁紙にカビが発生したときの正しい対処法を詳しく解説します。
壁にカビが発生して起きる問題や、カビを再発させない方法、カビが生えた壁への正しい塗装方法なども紹介しているので、家の壁のカビでお悩みの方は参考にしてください。

壁紙にペンキを塗ってカビを隠せる?問題点や正しい対処法をチェック

カビの生えた壁紙の上からペンキを塗るとどうなる?

冬場は空気が乾燥するため、加湿器を利用している人はたくさんいます。
とくに、古い家に住んでいる場合、気密性や断熱性が良くなく、雨の日や冬場に暖房器具を使用すると、窓ガラスが曇ったり水滴が付いたりしてお困りの方も多いと思います。
その他にも、カビを発生しやすい環境にお住まいの方はたくさんいると思います。
そのようなお宅では、知らない間に部屋の壁紙にカビが付着していたなどというのは良くあることです。

しかし、壁紙に発生したカビをそのまま放置しておくとどんどん繁殖していきます。
置かれた環境や条件にもよりますが、驚くほどのスピードで壁の内側にもカビが侵食してしまうことがあります。

大量のカビが家の中に発生すると、家の構造体まで劣化させたり、人体に健康被害を与えたりすることもあります。
「それなら、カビの生えた壁の上からペンキを塗って隠してしまえば良い」と考え、実行している方もいるようですが、それは完全に間違った考え方です。

確かに、カビが生えた壁の上にペンキを塗れば、見た目は良くなり問題は解消されるでしょう。
そのときは満足できると思いますが、残念ながら、その方法ではカビの繁殖を抑えることはできません。
ペンキを塗った内側でカビがどんどん繁殖し、広範囲に広がって、いずれは壁材や家の構造体を腐食させてしまいます。

カビは湿気が多い場所を好みますが、そのような場所はシロアリにも狙われやすく、シロアリが繁殖すると建物に深刻な被害を及ぼしてしまいます。
そうならないためにも、たとえ壁にわずかなカビでも発見したら、早めに正しい方法で対策しなくてはいけないのです。

壁紙にカビが生えたときの対処法

家の壁にカビが生えたときには、広範囲に広がる前に取り去りましょう。
対処法としては、カビ取り剤などを使用して自身で除去する方法と、専門業者に依頼する2つの方法があります。

自分でカビを除去する

カビがまだ広範囲に広がっていない初期段階であれば、カビ取り剤などを使用して、自分自身で除去することも可能です。
ただし、カビ取り剤には漂白効果があるため、色付きの壁や模様がある壁紙などに使用してしまうと、変色したり見栄えが悪くなったりします。

その場合は、アルコールの1種で除菌効果があるエタノールを使用するのがおすすめです。
カビの除去を行うのには濃度が70%以上のものが向いています。
「直接壁に吹きかける」もしくは「タオルなどに染み込ませて拭き取る」で、カビを除去しましょう。

エタノールは、薬局などで何の許可なく普通に購入できます。
しかし、エタノールには漂白効果がないため、十分な効果が得られない可能性もあります。
その場合は、人体にも安全で漂白効果もマイルドな「酸素系漂白剤」を使用してください。

専門業者に依頼する

カビが広範囲に広がっていたり、自分ではカビを完全に除去したりする自信がない方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
カビを完全に除去したと思っても、その菌は目には見えないほど小さいため、実は除去しきれていなかったということも珍しくはないのです。

カビが残っている状態で壁にペンキを塗ってしまうと、気づかないうちに内部でカビが生えて繁殖し、取り返しのつかない状況になってしまうこともあります。
その点、専門業者に任せれば、そのようなミスが起きる心配はありません。

このときに注意しなければいけないのが、カビの除去に慣れている業者に依頼することです。
カビの除去作業を専門にしていない業者に依頼してしまうと、間違った方法で対処されてカビの増殖を加速させることにもなりかねません。
業者選びは慎重に行ってください。

カビの再発を予防する方法

壁のカビを除去できたとしても、今までと同じ環境で暮らしていれば、再発の可能性は高いです。
以下に、カビの再発を予防する方法を紹介します。

換気や掃除をこまめに行う

普段から換気や掃除をこまめに行っていれば、カビの発生を予防できます。
カビは湿気のある場所を好み、ホコリやゴミを餌にするので、そのような環境をつくらなければ、カビの発生を抑えられるでしょう。

壁と家具などの間に十分な隙間を設ける

壁に家具などをくっつけておくと、その部分にホコリやゴミが溜まりやすく、換気もしづらくなります。
壁と家具などの隙間を十分に空けるだけで、掃除も換気もしやすくなります。

カビが生えた壁への正しい塗装方法

一度カビが生えた壁には、再発の可能性が高いため、ペンキを塗る場合は防カビ材配合の塗料を選択することをおすすめします。
実は、カビにとって塗装に用いられる塗料や接着剤などは栄養で、カビを増殖させる要因にもなります。

防カビ材配合以外のペンキは、カビの好みであることが多く、特に水性塗料をカビは好むと言われています。
ただし、防カビ材配合なら何でも良いというわけではなく、その中にはほとんどカビの発生を防ぐ効果のない商品も数多く販売されています。

その理由は、防カビ材を少量だけ塗料に添加しただけの防カビ塗料がたくさん発売されているからです。
素人では商品の見分け方も、正しい塗装をすることも難しいので、カビが生えた壁への塗装も専門業者に任せることをおすすめします。

防カビ塗装に関する正しい知識を持っていて、万一のときの保証もある業者になら、安心して施工を任せることができます。
壁のトラブル・塗装でお悩みの場合は、高知県にある「M’sペイント」にご相談ください。

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